2017年02月

今日の星空 (球状星団3種(M3、M5、M13))

注文していたOHPシートが届きました。

イメージしていたモノと違って失敗しちゃったみたいです。

どこの店でも置いてあるメジャーな製品でしたので特に考えず注文したのですが全然透明じゃないんです。

通常品より入り数が半分の安い方を頼んだので最小の被害で済みました(^^;)

すかさずレビューなどを確認して別の商品を発注しました。


今まで使っていたOHPシートはすごく透明なんですよ。

そしてインクの黒が黒で印刷できるんです。


今回購入したものは黒が緑っぽく印刷されるんですよね。

説明にある推奨設定で印刷したんですけどね。

互換インクだから設定は試行錯誤しなきゃいけないのかな?

そしてスリガラスみたいな透明感なのでソフトフィルターみたいになります。
(ソフトフィルターとしてどんな写りになるのか試してみようかな?)

そしてすぐ汚れます。

本来の用途で使っていないのでそれが製品の評価とはなりませんが、自分の目的には合いませんでした、残念。


今まで使っていたのはもう廃版だから製品名出しても問題ないかな。

株式会社TooのOHPクリアフィルムというものですけど、OHPシートとしてはどうかわかりませんが自作用途で透明なシートが使いたいという人にはいい製品だったみたいです。

OHPとしてではなく単純に透明のインクジェット用用紙として再販してくれないかな?

再注文した製品は透明度が高いと明記されているので期待しています。

黒が黒で印刷で来たら楽でいいのにな。

それも失敗したら、OHPクリアフィルムの残っている切れ端をどう使うか考えますよ(^^;)


さて、今日は前回のバーティノフマスクテスト時に撮影しておいた球状星団です。

球状星団の中では大き目のモノです。

212mmの画角なので、そのあたりが表現できていないのが残念です。

M3。
d071a16d.jpg

M5。
9f100265.jpg

M13。
4468f8be.jpg


どれも目盛環による導入一発目です。

自分の目盛の読み方の傾向なんでしょうか?

どれも若干左寄りになる癖があるみたいです。

番外編 (バーティノフマスクのパターンによる見え方の違い)

前回の続きで仕切り幅(Structural bar thickness)を細くしたパターンと、スリット幅(slot count)も最小にしたパターンを作成しました。

58mmだけですけど。

82mmも作りたかったのですがフィルター枠が無かったことと、数年前に買ったOHPシートが無くなってしまったことが重なって作れませんでした。

フィルター枠もOHPシートもAmazonで手配済みです。

OHPシートは使っていた製品がすでに生産中止で手に入りませんので、別メーカーの製品を手配しましたがインクが定着するのか心配です。

バーティノフマスク4種類です。
860f8f4b.jpg

一番左のはテストしませんでした。

廃棄です。


さて、テストですが、木星を対象にminiBORG50+レデューサ0.85xDGを使ってISO1600/10秒にて撮影しました。

まずは前回作成した左から2番目の仕切り6mmで2番目にスリット間隔の狭い仕様です。
0cc5b4df.jpg

明るくてモニター上では一番見やすいモノでした。

ただ中心部は10秒では飛び気味でモヤっとしています。

モニター上でも明るすぎてピントの詳細が分かり辛い印象です。

もっと暗い星をピント合わせに使うのならいいのかも知れません。

次は左から3番目、仕切り1mmでスリット間隔は上のと同じです。
56181c14.jpg

これならピントの詳細がよくわかりもうちょっと追い込めます。

ただ、モニター上では暗い印象で、わかるけど撮影して確認したい結果となりました。


最後に一番右の仕切り1mmスリット間隔は最小にした仕様です。
6312cb8f.jpg

先ほどのモノより少し明るくなりました。

とは言うものの念の為に撮影して確認したい感じです。

スリット(slot count)はBahtinov factorとも関連するみたいですがよくわかりませんでした。

何度も数値を変えて画面上で確認して作りましたよ。

サイトの計算上のスリット間隔(Calcurated slot width)は値を変えるとコンマ以下のミリ設定が算出されますが、この58mmぐらいではできるパターンは1ミリ未満~0.6皆同じように見え、0.5ミリ以下も同様に同じ結果になるみたいです。

なので、上の最小とか2番目に最小とかという表現をしました。

印刷したら違うのかも知れませんが、そこまで確認はしませんでした。

拡大表示しても違いがみられなかったので、あくまでも計算上だけで結果には反映していないようです。

直接スリット間隔(Slot width override)を指定できますが、正の値しか入力できないので最小値は1ミリとなるようです。


次は、広角レンズでも使えるのか・・・ということですが、82mmで作成しないとSAMYANG14mmでは使えないので、検証は24mmレンズ(一応広角の部類でしょ、APS-Cだからフルサイズだと標準レンズかな?)で行いました。

この14mmについてはまた別の機会にしますね。

結論からいきます。

一番右のパターンならなんとか使えそうです。

対象は同じく木星です。
f47764c4.jpg

(SIGMA SUPER-WIDEⅡ 24mm ISO1600 F=2.8 20sec)

まず仕切りは最小値の1mmが前提です。

中央遮蔽は作ってはいけません。(Open centerオプションについては検証していません。)

なぜなら対象の星が隠れてしまい写らないのです。

また、ピント確認対象の星が中央にないと3本の線が写らないのです。

次の写真は1枚上の写真の写っている星をピクセル等倍で切り出したモノですが・・・。
ec1461b6.jpg

中央以外はその位置のマスクの形状にしかなりません。

14mmだとさらに星が小さくなるので何だか使えそうな気がしてきませんが、まぁ、やってみますよ。

せっかく24ミリでピントを合わせたので北斗七星を撮影しました。

1枚モノですけどね。
04e0bc81.jpg

番外編 (知ったかぶってたバーティノフマスク) とオマケ

天体写真を撮る際にピント合わせを確実にするツールとして「バーティノフマスク」というツールを自作して使っています。

自作用のパターンを生成してくれるサイトを利用して、製品を真似たパターンを作成して使っていました。

パターンを細かくするとよりいいらしいことは知っていましたが、自分が選んだ作成方法が台紙からカッターを使用して切り抜く手法でしたので限界がありました。

プリンターを使うことも考えましたが、自分の所有するプリンターはPM-890Cという骨董品。

用紙対応が幅広く非常に重宝したプリンターなのですが、今ではノズルが詰まってしまって調子が悪く実質使えません。(いつか徹底的にクリーニングしてやろうと・・・)

ほかにも亡き親父が使っていたPIXUS 560i(これも古い!)もあり、これは調子がいいのですが過去に自作極軸望遠鏡を作った際に、スケールパターンをOHPシートに印刷できなかったという事実があって選択肢が・・・カッターで切り抜く・・・に行き着いたのです。


先日、ともさんがバーティノフマスクを作成するにあたりコメントをしていた方により、パターンを細かくし広角レンズでもなんとか使えているらしいという情報を得ました。

なんと!これは知りませんでした。

自分が作ったバーティノフマスクを広角レンズにつけてみて無理だったことから、あくまでも望遠レンズで使うツールとしてとらえていたのです。

これを可能にするにはOHPシートで印刷することが前提と考え、今一度、560iでテスト印刷をしてみました。

するとなんということでしょう!ちゃんとインクが定着したのです!

純正インクではなく、先日、互換インクに変えてあったので、もしかしたらできるかもという期待はしていたのですが、ほんとにできるとは!

早速、自分の運用上使いまわしの利く82mmと58mmを作成しました。

これは58mmですが並べてみました。
cafa4d37.jpg

仕切りの線は細くしたほうがもっといいかもしれません。


テストしてみましたよ。

まずは望遠レンズで今まで使っていたモノとの比較です。

あいにくの天気で金星しか選べませんでした。

今までのバーティノフマスク。
9539b83c.jpg

これでも十分だったんですよ・・・。



新作バーティノフマスク。
97ae4eb4.jpg

あぁ、全然違う!

モニター上でも全く違います。

これはもう元には戻れません。

シリウスが見えてきたので・・・。
029d9126.jpg

ヒゲもしっかり見えます。

今までは一等星でも撮影して確認していたのですが、これならモニター上で十二分に分かります。

すぐに雲に隠れそうだったので、ついでにM41も撮影しました。
402c01b6.jpg

広角レンズ(SAMYANG 14mm F2.8)では星相手には試せませんでしたが、街灯り相手にテストしてみたら少し光条が見えました。

モニター上では分かり辛いので撮影するとよりハッキリします。

小さいので分かり辛いことには変わりないのですが、今までの・・・一番星が小さく見えたかな?・・・という勘に頼るよりは確実なピント合わせになります。

まぁ、星相手にやってみなければいけませんね(^^;)


バーティノフマスク、奥が深いですね、パラメータを細かく変えていったらもっと良くなるんでしょうか?

とりあえずこれで満足していますが、情報だけは得る努力をしていきたいと思います。



さて、雲が移動するのを待っている間ずーっとフクロウが耳を楽しませてくれていました。

比較的ゆっくり流れる流れ星も見ることができたし退屈はしませんでした。

空を見上げて待っていると、フクロウが鳴いていた方向の木から鳥が飛び立ち、頭上を音もなくそのシルエットが羽ばたいていきました。

絶対フクロウだと思います。

さっきよりも近い林の方向へ飛んで行ったので、通り過ぎなければまた鳴いてくれるだろうとレコーダーを仕掛けておきました。

オマケはその音源です。


フクロウでしょ?

種類はわかりませんけど・・・。

ジャンク部屋 (CANON LENS FD 35mm 1:2)

久しぶりのジャンクレンズネタです。

しばらく、いい感じの短焦点レンズは見掛けなかったのですが、先日出会いました。

世間的にはNEW FDと言われる標準レンズの35mmです。
f4b0b959.jpg

NEX-5Nで使うのでフルサイズ換算だと52.5mmに相当しますが星座を撮るにはいい画角かなぁと購入しました。

税込み540円です。

ゴミの混入と曇りのある状態でしたが、清掃する前に周辺の歪み具合とかチェックしました。

よく行く造成地でフクロウの声を聴きながら星座を三つゲットしてきました。


オリオン座。
0715d428.jpg

ぎょしゃ座。
0e6f6845.jpg

カシオペヤ座。
0b96ab31.jpg

このレンズ、絞りは2~22まで、撮影範囲は0.3~∞mとまぁよくあるスペックです。
51421e3c.jpg


上の写真は全部絞り2.8で撮影しています。

解放の2.0だと。
a5f9f819.jpg

四隅はUFOがいっぱい飛んでいるかのような・・・そして明るい星には青ハロ。

2.8に絞ると。
aac768ce.jpg

完璧ではありませんがかなり改善されます。

4.0まで絞れば。
527fce41.jpg

四隅の星が少し卵型に見えるくらい、実際にはピクセル等倍にしなければ気づかないレベルになります。

と言ってもこの写真ではわかりませんね(^^;)

その内に中央と四隅のピクセル等倍画像を貼っておきます。

気持ち悪くなるような流れはなさそうなのでちゃんと清掃して使うことに決めました。

いい買い物ができましたよ!!



※追記
四隅のピクセル等倍画像です。

解放 F=2.0
74c5cb8d.jpg



F=2.8
9fddde8e.jpg



F=4.0
1e4e6a94.jpg


右下の一番明るい星は解放ではちょっと見切れていますが変形し過ぎです。

今日の星空 (東~南の空でメシエ天体をゴッソリ(3/49/53/58/59/60/61/64/68/84/86/87/88/89/90/91/99/100/104))

メシエ天体を大量ゲットしてきました。

まず一通りを撮ってみたいというシリーズなので、小さい/見えづらい/きれいじゃないとか考慮していません。

全部1枚モノ。

JPEG撮って出しをトーンカーブ調整とリサイズをしています。

機材&撮影条件は、
カメラ&撮影条件:SONY NEX-5N(改) ISO3200 90秒
レンズなど:miniBORG50 レデューサ0.85xDG LPS-D1
赤道儀:Skymemo-S
と、いつもの構成です。

順不同ですがこんな感じです。
c95f71b2.jpg

365d966e.jpg

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f0af6878.jpg

276b0ea9.jpg

5bdd11a4.jpg

eee35d1a.jpg

8af7df77.jpg

8e123764.jpg

最初のM104(ソンブレロ銀河)はナノ・トラッカーでも撮ったことがあります。

当時はM104を導入するのにものすごく苦労していました。

何度か断念したこともありますし、感が冴えてサクッと導入できたこともあります。

今では全く困らずに一発導入できますよ、目盛り環って便利ですね。

この辺りはメシエ天体だけでなくNGCやICなどもゴッソリあり賑やかな領域です。

212mmではあるのが確認できるレベルですが、これらを綺麗に撮りたいとなると機材だけでなく腕も相当上げなければならないでしょうねぇ・・・。

将来、引退して山奥で隠居生活を始めたら時間をたっぷり使ってチャレンジしてみたいですね。

それまで、楽しみに取っておきます。

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